神社での参拝方法でお賽銭や鈴はどうやればいいの?

文化・芸術

こんにちは!

今回は、神社、参拝方法について、お賽銭や鈴にまつわる内容を書きたいと思います。

神社に行くと、手水舎に行き、浄めてから、拝殿に向かい、拝殿前には「お賽銭箱」がよく置かれているので、そこに、金銭を納めますね。

その際に、「鈴」も鳴らすかと思います。

しかし、その、お賽銭箱や鈴に関わる時に注意することは?というとあまり気に掛けないで行っている場合が多いかもしれませんね。

その点につき、以下に明記してみました。

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1.はじめに

神社での参拝方法で「二礼・二拍手・一礼」はよくご存知のことだと思います。しかし、お賽銭や鈴はどのようにやればよいのか詳しくはわからない人もいるでしょう。

そこで、具体的にお賽銭や鈴はどのようにやれば正しいやりかたになるのか明記してみたいと思います。

2.神社での参拝方法は、まず、お賽銭や鈴を鳴らすのを行うが…

2-1.神社での参拝の方法にはマナーがある。お賽銭と鈴に注目

まず、神社へ参拝に行き、その境内を進み、手水舎で手や口を浄め、拝殿前まで行きます。それから、まず、鈴を鳴らします。そして、これからお参りをするために、気持ちを軽く引き締めます。その後、お賽銭箱にお賽銭を入れます。それから「二礼・二拍手・一礼」をします。

ここで、この「二礼~」の前に行う「お賽銭」の作法にポイントがあります。

このとき、よく、お賽銭をほおり投げる人がいますが、これはあまりよくないとされます。拝殿に鎮座する神様に失礼にあたるということでしょう。お賽銭をほおり投げて「チャリン、チャリン」と音を立てると、如何にも神社に参拝にきた印象を受けますが、本来は行儀はあまり良くないとされる様です。

お賽銭はほおり投げるのでなく、「納める」感覚で賽銭箱に入れるのが行儀のよい行い方です。「そんなこと言っても、お賽銭箱に入れたとき、音が鳴ってしまうよ。」という方もおられるでしょう。

2-2.参拝の姿勢は?神社に参拝して、お賽銭や鈴に関わる際の「音」

その場合は静かに丁寧に神社にお納めするという感覚で、参拝時にお賽銭箱に入れれば、良いと思います。お賽銭箱に入れた時に金銭が賽銭箱の、あの斜めの板にぶつかって当然ながら多少音が出るのは仕方がないので、その点まで気にする必要はないと思います。

しかし、ぶん投げる。ほおり投げるような態度はあまり良しとはされてない事は頭の隅に入れておくとよいでしょう。さて、鈴はどのようすすればよいのでしょうか。賽銭を入れてガラガラと鈴を無造作に振ればよい。そんな印象をもっている人もいるでしょう。

3.神社への参拝方法でお賽銭や鈴の意味

3-1.神社に参拝しにいってお賽銭や鈴を「鳴らす」ということについて

これも、単に大きな音で騒ぐように鳴らせば良いというものではありません。神社での参拝、お賽銭時に鳴らす鈴は、普通程度の力で煩くもなく、聞こえない程でもない音で鳴らすのが理想でしょう。

もともと神社の鈴には次のような意味があり、鳴らすことによってその効果の期待がされるので鳴らすといった事が妥当せあると思われます。

3-2.響きがある、神社への参拝でお賽銭や鈴と神様の力

1、神様の力、神力や神霊力を発するためというのが挙げられます。それは、鈴を鳴らすことで、その音自体が神力を発するもの、また神力を表したものとして認識されるからでしょう。

2、それにより人間の心も敬虔になり、神を敬う気持ちをもって、参拝するようにするためというのが挙げられます。金属の独特の響く音が心を引き締める効果があるのでしょう。

3-3.神社への参拝でお賽銭や鈴を通して気付いてもらう

3、また、鈴の音を鳴らすことで、神様に気付いてもらうためというのが挙げられます。

4、そして、魔除けの効果や、厄を除外する効果があるとされているというのが挙げられます。これは、山伏や修験者が持っているとされる錫杖を鳴らすというものに類似しているのかもしれません。

4.神社の参拝方法でお賽銭や鈴と宗教的行為の内容

4-1.言われてみれば神社へ参拝の際行うお賽銭と鈴は共に金属だが…

神社で巫女さんが神楽舞などで鳴らす鈴(巫女が手に持っている鈴の名前は「神楽鈴」(かぐらすず)と呼ばれます。その他、「三番叟鈴」(さんばそうすず)ともいわれます。これは、「三番叟(さんばそう)」という歌舞伎或いは能楽で踊る踊りのことを指し、そこでも同様の鈴が使われるのでそう呼ばれるそうです。)があります。

この場合の鈴の音と関係が深いという考えもあるようです。金属がぶつかり合い出る中国の風水思想の中にも現れる、風鈴なども似たような効果があるといわれているようです。金属が「鳴る」ことで魔除けの効果があるという趣旨は日本だけでは無いようです。

補足として、参拝後に鳴らすのは、あまり縁起がよいとは言われていません。この理由は「戻り鐘」あるいは「出鐘」と言われて、死者を弔い、労い、送り出すときに行われる行為を表していると言われています。

4-2.神社と参拝方法でお賽銭や鈴の他、「神」と「仏」の境目について

昔は、神仏習合という考えがあり、「戻り鐘」とは「仏教を連想するけど違う?」という考えがあるようですが、習合しているので「神」と「仏」の境目がなく、仮に仏教的立場からの考えであっても、

死者の弔いそのものは神道的立場で捉えることも可能であったかもしれません。尚、明治期に入ってから、当時の政府から神仏分離令(神仏判然令とも)が発布され、神道と仏教は分割するようになりました。「神宮寺」という言い方を耳にした人もいるでしょう。

これは神社の付属宗教施設として、寺院が作られていた状態の社寺を言い表した言葉です。神宮院とも言われます。

5.おわりに

昔は、神社も仏閣も1つとして祀られていた時代もあったということは、知っておくと参拝時だけに限らず、日本の風習を知るという意味でも、いろいろと参照になるかもしれません。

その後、前述の通り、政府から、神社と仏閣を分離するための宗教政策として、神仏分離令が出されましたた。

しかし、神仏が分離する前の、つまり、神仏習合が成されていた時代の「名残り」を持つ神社、仏閣もあります。例えば、現在は神社として活動しているが、敷地内に仏教に関する物があったり、逆に、現在は仏閣として活動しているが、敷地内に神道に関する物があったりすような場所は、その可能性が高いでしょう。

お賽銭や、鈴のことなども含めて、いろいろと調べてみると面白いことが判るかもしれません。

また、旅行や散策の際に、その辺を気に掛けて見て回るのもお勧めです。

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