神社の参拝方法の時間はいつ頃がよい?

文化・芸術

こんにちは!

神社参拝は清々しさを感じるものです。しかし、いつも早朝に参拝にいけるとは限りません。
今回は、特定の時間以外、特に「何時から何時までならば、参拝が可能なのか?」といった点に焦点を絞って、考えてみたいと思います。

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1.はじめに

人が神社に参拝するのは、そこの神社で管理している時間帯内であれば、特に出入りは自由となっていると思います。とりわけ、普段、継続的、断続的に関係者が常駐していない神社はほとんど「24時間出入りが可能」であると思われます。

勿論、それが可能であったとしても、神社の多くは山腹や人気の少ない所に有るものでしょう。それ故、防犯上、遅くとも日が落ちてからは出向かない方がよい所も多く有るかもしれません。

2.神社の参拝時間はいつ頃がよい?

2-1.神社の参拝時間は雰囲気できめていた?

このように表現すると夜の神社は、得体の知れないもの(例えば、巷に言う、お化けなど。)に出会いそうだから行かないほうがよい。このような意見もあるようです。

また、人気のない、また、街の灯りもない、それに加えて、森や林は、その辺りに散見される場合は多い場所にある傾向が強いので、おどろおどろしい印象を与える。

以上の理由からもあまり行かない方がよいという意見が出てくるのかもしれません。しかし、その多くは、否、ほとんど全部といってよいでしょうが、つまり「お化け」の類は迷信と言えるでしょう。

2-2.神社と防犯と時間帯

神社において、前述した、管理している時間帯内に関して言えば、例えば、神社の開門時間、閉門時間というは、防犯上の理由や、店舗などで言えば営業時間帯を表すと考えた方が現代人にとってはしっくり来るでしょう。また、実際それが主な理由なのでしょう。

現実的にはそういうことになると思いますが、所謂、伝承的に考えるとどうでしょうか。神社の参拝の時間は何時から何時までが妥当なのでしょうか。

結論から言うと、特にこの時間でないと駄目という神道全体の中で見られる共通した細かい規定はないようです。(個々の神社によっては開門時間と閉門時間が設けられている場合があります。)具体的な時間帯としては、

例えば、日本列島の北半球においては、6月に最も南中高度が高く1年間中で「昼間は最も長く」夜は最も短い日(夏至)があり、12月に最も南中高度が低く1年間中で昼間は最も短く「夜は最も長い」日(冬至)があることから、それらの月間を基準に考えてみます。

3.神社における参拝時の具体的時間帯と具体的様子

3-1.神社とお勧めの参拝時間帯

すると、神社において、6月の開門時間は午前5時頃、閉門時間は午後6時30分頃である所が多く、12月の開門時間は午前6時30分頃、閉門時間は午後4時30分頃である所が多いようです。

しかし、前述したように決まった管理者がいない神社、規則などを設けていない神社ではそれこそ実質的に24時間参拝してもよいということになるでしょう。一応、早朝や午前中、その後は日中がよいとされているようです。

では夕方以降はどうでしょうか。夕方は「逢魔が時」の時間帯といわれ、現代でいうところの午後6時頃といわれます。これは禍(わざわい)や事故に会いやすいことを意味しているといわれます。

3-2.神社では神様が歩く?

他に、神社において、夕方が過ぎ、夜の時間帯になると、神様がいない時間帯なので参拝の意味がない。逆に神様が出て来て神社内を動く時間帯なので人が近づくべき状況ではない。この様な事がいわれているようです。

しかし、あくまで世俗的な意見とも見做されているようです。後者の時間帯は神様が出来るからこそ神事を行う意義を説き、それを行う場合もあります。「初詣」や「お百度参り」などはそれに該当するといわれます。

早朝や午前中がよいのは、まず太陽が昇り太陽のエネルギーの届きやすさが増してくるのでエネルギッシュに感じられるから、また、それでいてやや寒い空気が漂っている時間帯は新鮮さを感じさせるからというのが主な理由となりそうです。

3-3.神社と時間帯と周辺空気

但し、神社周辺において、夕方以降は、やや寒い空気が漂っていると言っても太陽のエネルギーの届きやすさが減っていく下降中の中で起きてくる冷え冷えとして空気なのでこれが「衰退」を感じさせるから、比較的避けられるというのも理由の1つになるかもしれまえん。

さらに、神社自体が人の気が少ない所にむしろ多いのも相俟って、参拝を控える時間帯が指摘されるようになってきたのかもしれません。

さて、先ほど述べた「逢魔が時」とは何でしょうか。魔物や物の怪などに会いやすい時間帯として昔から言われている語句です。丁度、夕焼けの朱の色と夜の紺色が混在している景色がこの時間帯に見られるかと思います。

その色が、不可思議であり、また、もの悲しさや、昼夜はっきりしない日常的でない印象を与えたようです。

4.神社と夕暮れの時間帯

4-1.神社参拝においては「まがまがしい」時は避けていた

また、神社の参拝する、しないに関わらず、もともとはこの夕暮れ時間帯が「禍時」(まがとき)と言われていたことも含めて、「大禍時」(おおまがとき)といわれ、ここから「おおまがとき」が「逢魔が時」が派生してきたともいわれています。

しかしもともと「大禍」と「逢魔が」とは全く出所が別の語句らしく、後世の俗説として出てきた語句といった説もあるようです。

4-2.神社に限らず人通りが少なくなる時間帯は意識されていた

神社に限らず、このような所謂、関係ない語句から酷似した表現が派生してくる現象は、日本語では結構よく見かけられる現象かと思われます。それはさておき、さらに、類義語として「暮相」(くれあい)とか「夕さり」、また「入り相」ともいわれます。

やはり、暮れ時は、寂しさや不可思議さ、また、昔から、帰宅をし始める時間帯、人通りが少なくなる時間帯ということで認識されていたことは関係がありそうです。

5.おわりに

ここまでの説明を通し、神社の参拝の勧められる時間帯については、そういう訳で、決まってきた経緯があるのかもしれません。この時間帯を過ぎたならば「今日は神社参拝も終わり」にして、もし、参拝するなら、また、「夜が明けてから」というふうに捉えられたのかもしれません。

日中の明るい、何でも見通しが効く時間帯とは違う夕暮れ時は、交通面でも、それ以外の防犯面でも、昔から気を使って行動していたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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