「ヤマダ電機が大幅に閉店の傾向」などのニュースが飛び交っているようだが、昔、よく電気と電機の違いについて、ちょっとした疑問にぶつかった方も少なからずいるのではないであろうか。
もちろん、電気は英語でElectricityのことであるが、意味は考えるまでも無く「電気」を指す。では電気とは何であろうか。それは自由電子がばらばらに動いていても、それが有る一定の方向へ流れが起きると電流となり、
一定の電気的自然現象をもたらす多くのものそれらを総称して「電気」という解説が妥当な説明だろうか。ちなみに自由電子とは原子核の周囲を回る電子が刺激を受けて外に飛び出たものをいう。
また、摩擦などで起きる静電気現象も電気の仲間であり、雷はそれに類し、積乱雲の中にある氷の粒がぶつかり合って静電気を発生させる溜まった電気は外部へ放出され雷となる。
後者の「電機」は英語でelectronicsのことで電化製品、つまり電気、電力を用いて動かす製品のことを指す。普段はあまり意識しないが、同じ「でんき」でも電気屋と電機屋は微妙に違う。しかし、日常会話で電気というと電灯を指すこともある。
だが、製品の観点からいうと「電機」であろう。また、製品とまでは言えないのかもしれないが、電気と磁界の仕組みについてはコイルを使うと解りやすい。コイルはぐるぐる巻きのスプリング状のような棒状のような電線をイメージするとわかり易い。
そして、これに電気を流すと磁力が発生する。また磁石をこのぐるぐるの穴に入れようと近づけるとコイルに電気が発生する。他にも幾つか性質があるが、このような例は電気と磁界の仕組みの説明等で高校までの授業でよく習うと思う。
よくよく考えれば何もしていないのに磁石を電線・金属線などに接触しようとするだけで電気が流れたり、電流のみで磁気が発生するのは、子供でなくともスイッチを押せばすぐに電灯が灯ることに慣れた現代人にとっては
ちょっと不思議な感じを持つ人もいるのではないだろうか。さて、話題は少し変わるが、昔の人、特にギリシア人は細かい仕組みまでは解らなくとも宝石の琥珀が薄い紙のきれっぱしを引き付けることは知っていたようだ。
そしてその琥珀は英語のElectricityの語源になっているギリシア語のElectronに相当するとされる。
このようなコイルなどに見られる性質を利用した製品はこれまでに多く生産され、われわれの身近な物に応用されている。モーターやアンテナ、マイクなどはその代表だ。
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