ブレグジットとはなにか

社会・組織

ブレグジットとはイギリスが欧州連合から外れる事を意味する。英語で表記するとBrexitである。これはBritishとexitの合成語とされる。スコットランドとの分離も叫ばれていたようだが、何かと物議を醸しだしている。

離脱そのものはきちんと根拠に則り、「かくあるべきだから、離脱に至ったのである。」という正当な言い分があれば離脱そのものが悪いという事にはならないだろう。

欧州にいることにより起きるデメリットとメリットを天秤に掛けた上での判断だろうから、それはそれで批難をすれば事足りる事ではないのは理解できる話である。しかし、有識者の中には離脱は現実的でないという意見が結構あるようだ。

イギリス側としては欧州連合つまりEUの制約に縛られたくない。このような意識が強いという意見があるようだ。今、そのことで直ぐに思いつくのが「移民政策」との関係である。イギリスは物価が比較的高いが、仕事に関してはそこそこあるとされる。

一応、G7(先進七ヶ国首脳会議)の中に入る国だけあってその辺はある程度の力量があると見ていいのかもしれない。しかし、もともと移民的人物も含め、植民地時代から各国との関わりを持ってきたイギリスとしては

人種云々の問題は然程重視する問題ではないと思われる。では何が大きな問題かというと、イギリスの行うイギリス主導型の政策と欧州連合の政策が合致しない場面が多々あるという事になるだろうか。

例えば、イギリスが主導を取って貿易事項を他国と取り交わしたい時、わざわざEUの制約・規約を通して認可して行っていたら煩雑で仕方がない事もあるだろう。また、欧州30か国程の国の意見も聞かなければならない事も出てくるかもしれない。

そうなればさらに煩雑になる。勿論、大英帝国時代からのプライド云々も全くない訳ではないのではという意見もあるだろう。しかし、残留派と離脱派を比較してみると丁度半々であるようだから、

万人が見て「我々はこうあらねばならない」という原因が必ずしも存在しての離脱問題ではないのは比較的容易に理解できるであろう。要するに、今までのイギリスの欧州連合に対するある種のストレスが飛び出して来た部分もあるのかもしれない。

つまり、多くの移民が流れて来くると、もともと住居を構えて市民生活を送っていた人が今まで通りの生活が送り難くなることは危惧されているようだ。学校、病院、その他私的、公的機関然りである。

「そんなの仲良くすればいいじゃないか」という意見があるだろう。確かにそれはその通りである。しかし、ここではさらに一歩踏み込み、人種間の受領心理の問題ではなく、

経済や雇用、実質的な国民生活が今まで通り滞りなく回転していくか否かといった話になれば、見方が変わってくる。回転しないというのは、移民は移民でとりあえずのイギリス内での生活上の遵守事項は守った上での生活であるから

イギリスはおいそれと「出て行ってくれ」とは言えないのではないだろうか。しかし、数が想定している範囲を大幅に超えて出てくるのは、今まで、蛇口が破裂していつもの何倍もの水が次々噴き出てきたらコップどころかその辺水浸しだし、

手に負えないなら、一時避難の為その場を一旦退く事もあるだろう。それと全く同じという訳ではないだろうが、いずれにせよ、今後の動向を見守りたい事項であろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました