本日の地震予知は当たる?予知の根拠などについても紹介!

社会・組織

こんにちは!

みんさん、いかがお過ごしでしょうか。

最近は全国で地震が頻発しています。「いつ、どこで、どのくらいの規模の地震が起きるか分かれば良いのに」と思う方も多いでしょう。

今回の、この記事では、本日の地震予知の根拠や正確さ、また過去に起きた地震から計算する地震予知などについて紹介します。

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1.はじめに

本日の地震予知とは、その名の通り、「どこでどのくらいの規模の地震が起きるのか」を一日単位で予知するものです。ネットで「本日の地震予知」や「地震予知 今日」などと検索すると、本日の地震予知を行っているサイトがたくさんあることが分かります。

2.本日の地震予知とは?何を根拠にしているの?

2-1.本日の地震予知は当たる?地震速報と照らし合わせてみた

では、本日の地震予知は何を根拠にしているのでしょうか?ポピュラーなのが、気象や電離層の変化から予知するものです。例えば、日本列島が高気圧に覆われていると地震が起きる可能性は低く、低気圧が優勢だと地震の可能性が高くなると述べているブログがあります(https://ameblo.jp/takejiro100/)。低気圧の日には片頭痛を感じる人も多いですが、片頭痛を起こす人の多さと地震の関係を検証しているツイッターアカウントもあります(https://twitter.com/HenZutsuHazard)。

電離層とは、地上約80~千キロほどの上空にある大気の層のことで、大地震の直前には、電離層中の電子の数が異常に増加すると言われています(https://www.dailyshincho.jp/article/2020/07050601/?all=1&page=1)。この電離層の異常を観測することで、地震予知に関する情報を発信している会社もありますhttp://fuji-b-k.co.jp/service/scast.html

また、大気中のラドンの濃度が上昇すると、大地震が起きると述べているサイトもあります。地震が発生する直前には地殻に圧力がかかり、部分的に地殻が破壊されますが、その際に地殻内部のラドンが大気中に放出されると考えられるからです(https://fusitan.net/3226/ 参照)。

2-2.本日の地震予知のみではちょっと不安。ほかに参考になる情報は?

本日の地震予知は当たるのでしょうか。試しに、「本日の地震予知」を毎日発信している「Lapis Lazuli」(https://ameblo.jp/lapis-lazuli-z/ )というブログの、2021年5月の予知を検証してみましょう。東北、関東などの地域が的中し、かつ規模(マグニチュード)と震度ともに1程度の誤差であれば〇、地域と規模のどちらかだけ的中した場合は△、どちらも外れた場合は×としてカウントします。

検証の結果、〇が13日、△が10日、×が8日となりました。〇が半数近くを占めており、九州地方で震度4という、比較的大きな地震を一度的中させています(5月6日の熊本県での地震)。ただし、この「本日の地震予知」は、「近畿から中国にかけてマグニチュード4.0~4.5以上、震度は3~4以上」といったように、比較的広範囲の地域を対象としています。また今回の検証では、「関東地方でマグニチュード4.0以上、震度は3~4以上」という予知だった場合、例えば千葉県でマグニチュード3.0、震度2の地震が起きた場合も、誤差の範囲内として〇とカウントしていますので、特定の都道府県における地震をピンポイントで当てているわけではありません。

ちなみに、気象庁によると、地震予知は「一週間以内に、東京直下で、マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要があり、現在の科学ではそのような予知は難しいといいます(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.html 参照)。

3.おわりに

いかがだったでしょうか。

本日の地震予知は、ある程度の参考情報にはなるかもしれませんが、「今日〇〇地方で震度〇以上の地震が起こる」と確実に予知することは難しいようです。では、ほかにどんな情報を参考にすれば良いのでしょうか。

過去の地震のパターンから、10年スパンで大地震を予測する試みがあります。京都大学元教授で、地球科学や火山学が専門の鎌田浩毅氏は、2030年から2040年の間に、南海トラフ巨大地震などの大災害が発生すると予測しています。過去の巨大地震の発生周期を見ると、確実にこの時期に起きるそうです。

それだけでなく、1995年の阪神大震災以降、日本列島は地震の活動期に入ったと指摘しています。つまり、いつ、どこで、どんな規模の地震が起きてもおかしくないということです。2030年代は特に要注意です。

 日ごろから地震への備えをしっかりとしておきたいですね。

 

【参考文献】鎌田浩毅『西日本大震災に備えよ』、2015年、PHP新書

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